2012年04月29日

病院の待合室で

先週の手術した膝の抜糸に病院へ行きました。
そこで、大変な事件が起こりました。
病院の待合室で
(写真はイメージです)



事前に「次週の午前中でしたらいつ来てもいいですから」
と主治医に言われていたので
私は昨日の昼前の受付終了時間ギリギリに病院に行きました。

受付をすると当日受付扱いで受理。
予約診察扱いにはなっていませんでした。
嫌な予感をしながら待合室に行くと、
私は愕然としました。
連休前の外来ということで
待合室は人であふれかえっていたからです。
もちろん、座るところなんてありません。

仕方がないので立って待っておこうとしたら
空いている席がひとつだけあることに気づきました。
4人がけの長椅子に、1人しか座っていない席が。
私は何も考えずにその席に座りました。


しばらくすると、看護師の方が
次の順番の方を呼びに来られました。
その瞬間、私の隣に座ってらっしゃった方が大声をあげられました。

「こらーっ いつまで待たせるんじゃい!
 いいかげんにせんかいな。
 わしはな朝の8時からずーっと待ってるんや
 もう12時前やぞ。いったいどんな順番やねん!」

隣を見ると
真っ黒の上下のジャージに角刈りにヒゲ。
50代のいかにも怖そうな男性が
血相かえて怒鳴ってらっしゃいます。

びくびくしながら
「し、しばらくお待ちください」
と診察室で確認して戻ってきた看護師さんは
「スイマセン。予約の人優先なんで。
 まだ当日受付の人は診察始まっていないんです」
と返事。


そりゃあ、隣人の怒りが収まるはずもありません。
看護師の方が戻ってしまった後も
私に向かって
「兄ちゃん いくらなんでもひどいと思わへんか?
 わし、4時間ここに座りっぱなしやで」
「予約も大事やろうけど、少しずつ入れてくれてもええと思わへんか」
「わし、痛むから病院に来てんのに、ほったらかしやで」
と矛先は私に。

別に私が悪い訳じゃないので、
まっいいかと思いながら

「うんうん」とか「そりゃ怒りますよね〜」

相槌をしてたら、
隣人さん、気持ちよくなってきたのか

「兄ちゃんもどっか悪いんか?」
「えっ 先週手術したんか? 大変やったな。ようがんばったな」
「なんや兄ちゃんも当日受付かいな。
 そりゃ兄ちゃんは何時になるかわからんで、早くて夕方やろうなあ」

と話が弾みだしました。
そして最後には、

「この病院はあかんなあ。もうちょっと患者のこと考えなあかんなあ。
 当日受付の人間は患者やと思うとらんなあ。
 兄ちゃん一緒にがんばろうな」

と、怖そうな隣人さんのありがたいお言葉。
ちょうどその瞬間に事件が起こりました。



ちょうどそのとき
診察室から出て来た看護師さんが叫んだ言葉、それは、

「やまさきさーん 診察室にお入りくださーい」
「やまさきさーん やまさきせいじさーん いらっしゃいませんかああ?」

隣人の方を見ながら、
私は視線を動かすことも出来ず
額から汗が一滴。

「やまさきさーん やまさきせいじさんはいらっしゃいませんかああ?」



看護師さんのますます大きな声が待合室に響きわたります。

「このままではいかん。仕方がないんだ」
と自分に言い聞かせ、覚悟を決めた私は、
隣人からゆっくりと視線をそらしながら
鞄を持ち、腰をあげ、
一言「スイマセン!」とだけ声を出し診察室へ向かいました。

背後では
先ほどのイカツイ声とは違う、
少し寂しそうな隣人の声が聞こえて来ていました。




「兄ちゃん 
 なんでや〜
 なんでなんやあ〜」



心が痛む本当に大変な事件でした。

診察室では主治医の先生が
「いやあ 抜糸だけだから、予約扱いにしておきましたよ」
とニッコリ。

やっぱりこの病院は診察の順番を考えた方がいいかもしれないと思いました。

Posted by やまさん at 09:46│Comments(0)
 
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