2013年04月04日

チャレンジウオークのゴールの裏側

もう40を越えると涙もろくなって仕方がない。
感動の涙がいっぱいでした。

46名の子どもたちと13名の高校・大学生全員が無事城崎マリンワールドに到着したけど
そんな結果より、やっぱり人の心を動かすのはそのプロセスだと思う。

http://challenge.tenkomori.tv



「僕ね、この一週間で友達としゃべる時にどもらなくなったんよ」
と最終日に話してくれた子は、
今までは友達と話すことが怖くて怖くて仕方がなかったらしい。
友達に名前を呼ばれると、びくっと怯えたような顔を一瞬していました。
この縦断中、最初は大学生や私たち大人にしか話出来なかったのが
最終日には、たった数人だけど自分から話かけるようになっていました。



体調が悪く思うようにスピードが上がらない高学年
元々歩幅が小さくてスピードが上がらない低学年
いつも本隊集団から遅れ気味だった二人。
いつの間にか手をつないで歩いていました。

途中から高学年の子は体調は回復していたように見えましたが
本人たちには、もうそんなことはどうでもよかったようです。
「リーダー」とか「指導者」という肩書きなんかなくても
こんな自然な関係は生まれるんですね。



「私、こんなに自分の役割を探したことは今までありませんでした」
と涙で顔をぐしゃぐしゃにして話してくれた大学生は
縦断中、みんなの役にたとうと
必死にいろんなことをするもうまくいかず、
他の仲間に役割を奪われ、どんどん居場所を失っていきました。
でも、なんとか、なんとかしようと
とにかく子どもたちに必死に話しかけていきました。
そして、いつの間にか子どもの気持ちを一番理解しているという最高の役割を得ていました。
解散時にはこの大学生の周りに子どもたちが別れを惜しんで群がっていました。



「息子も孫もなかなか帰って来てくれんけど、
 あんたらが毎年ここに来るのがこの町のみんなの楽しみやねん。
 毎年元気をありがとう」
宿泊場所としてお世話になっている和田山町高田のおじさん、おばさんたち。
コースの関係で立ち寄れなかった昨年を除いて、毎年泊めさせてもらっています。
「去年 来なかったから、もう来てくれないかと思った」
築60年の公民館も来年取り壊すそうです。築当初は芝居小屋も兼ねていたとか。

「新しい公民館にも必ず来てや 豚汁作って待ってるからね」
そう話して送り出してくれました。
公民館の周囲の家にはどの家にも玄関に黄色い旗が。
聴くと悲しそうな笑顔で教えてくれました。

「今日も元気ですよサイン」だって。
高齢者の一人暮らしが多く、孤独死をみんなで防ぐ為の知恵だとか。






毎年、相方の榎本と
悩んで悩んで企画するチャレンジウォークは今回で12回目でした。
今年もまた相方は、途中、子ども達と一緒に号泣していました。
そんなに泣けるのは、
私たちもいろんなことに挑戦し、
私たちにもいろんなプロセスがあるから。




解散式の直前
子ども達に話したんです。
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Posted by やまさん at 07:59Comments(1)