兵庫県の但馬地方、
香美町は村岡で講演会にお呼びいただき、行って来ました。

行って来たのは9月4日の午後。

そうあの台風12号の通り過ぎた直後に講演会がありました。
当日の朝まで私も
「今日はさすがに無いだろうなあ」と思っていたのですが

早朝に担当者より
「予定通りがんばってやります！」
との電話をいただき、香美町に車で向かいました。

「本当に大丈夫かな･･･」
「こんな日に無理にしなくても･･･」
「担当者の人、ちゃんと状況を把握してるのかなあ・・・」
正直に言うと、私はこんなことを考えながら車を走らせていました。


会場では担当者の方と、町長直々にお出迎えしてくださりました。
そこで町長は私にこうおっしゃいました。



「こんな時に遠いところから申し訳ありません。
昨晩はわが町でも大変でした。
実は、今日の講演会の担当者のこの者は、（隣の担当者を指差し･･･）
町の災害対策の担当者も兼ねておりまして・・・
実は3日間、役場に泊り込んで一睡もしていません。
少々疲れた顔をしとりますが、許してやってくださいな」



私は自分を恥ずかしく思いました。
本当に大変なのはこの担当者の方。
町長さんをはじめこの町の人たちです。


そして、担当者の方から出た言葉に
さらに心動かされました。


「今日の講演会に来れない人もいるとは思いますが
台風が通り過ぎた後だから、皆さん不安でしょう。
みんなの顔をお互いに見れるええ機会だから
予定通りやろうと思いまして･･･」




現に数十分後
講演会に集まって来られた方同士
昨晩の台風の話、畑の話などいろいろと会話されていらっしゃいました。

その後の私の出番。
当然ながら力が入りました。

お呼びいただきありがとう。
町の心意気を教えてくれてありがとう。
そして、元気な皆さんのお顔を見せてくれてありがとうです。

人が集まることってやっぱり大事。
また自分の仕事のやりがいが見つかりました。




ちなみに、講演会はかなりの盛り上がりとなりました。

それは、いろんな理由があるけれど
そのひとつが

最初に挨拶された町長さんも教育長さんも
参加型のプログラムに大笑いしながら参加して
住民の方と最後の最後まで同席されたから。

考えてみればたったの90分。
何気ないことなのですが出席された住民の方たちに
かなりの一体感と親近感を与えたようにも思います。

市や町が開催されるいろんな講演会に行かせていただきましたが
ご自分の挨拶が終わっても、公務の都合とかも言わず、
最後まで退席されなかった町長さんは初めてです。



担当者の方が、ご自分のブログに
講演会の様子をアップしてくださいました！