長いことご無沙汰してすいません。
前回の記事を書いてから
キャンプの季節に入ってしまい、
キャンプ場からキャンプ場へ旅しておりました。

ある時は山へ、ある時は海へ
行き先には電気もガスも水道もないキャンプ場もあれば、
すごく快適なところもあります。
子ども達の引率や指導の時もあれば、
大人の方と一緒の時もあります。

7月の末だったかな
このブログでも何度か登場している
相方のえのちゃんと二人でキャンプに出かけました。


「えっ　二人で？」
という声が聞こえてきそうですが
実は今度子どもたちを連れて行くキャンプの下見に二人で行って来たのです。

二人で行ったのは無人島でした。
電気やガスや水道はもちろん、人も建物も食料もありません。
二人で食料を探しに海に出かけました。

意気揚々と
二人で銛を持って
海にもぐりました。

瀬戸内海といえども
きれいな海は残っているものです。
時間を忘れて、魚をつきまくって
食料を集めました。



2時間ぐらいたった頃でしょうか、
えのちゃんが銛を天にかざしながら
自分の鼻を最大限に膨らまし
私の方へ泳いできました。


自慢気にかざした銛の先には
魚ではなく
うす黒くて大きな物体がついていました。



「タッ　タコ･･･」



彼は念願のタコを捕まえることが出来たようです
禁漁区の恐れもあるので
本当はダメかもしれません。
魚をついた拍子に、銛に引っかかったことにしておいてください。

彼はタコの刺身を食べたかったようです。
まさに活け造りですね。
新鮮なタコの刺身を食べると
吸盤が舌にくっついて、なかなかの食感だそうで
それがえのちゃんの念願。



しかし、えのちゃんの問題行動はそこから先です。



生きたタコをバケツに入れて
海からあがってきました。

逃げないようにバケツの上から網をかけておいて、
荷物の中からナイフを取り出し、
さらに、包丁と皿を一枚。
醤油を適量たらす。



そこまで出来たら、もう一度鼻を大きく膨らまし深呼吸。



ナイフを持って
おもむろにバケツの中に手を突っ込んで
ゴソゴソ。
えのちゃんの手はタコの足を1本切り落として出てきました。


切り落とした足をまな板の上で、さらに４等分に分け
分けられた足を、手でつかんで
醤油につけ、口の中へ

日本語ではないであろう言葉を叫び
さらにもう一つ口の中へ
今度は立ち上がって全身で喜びを表現。



４等分された刺身が全てなくなると
またおもむろに、バケツの中へ手を突っ込み
タコの足を１本切り落とす。
先ほどと同じように４等分、同じように口に運び
同じように喜びを表現する。

またなくなると、バケツに手を突っ込み
足をまた一本･･･。

それもなくなると、また一本･･･。

えのちゃんにとっては至福の時間だったようです。














しかし･･･



バケツの中では、足が６本ほどなくなっても
少なくなった足で逃げようとするタコ･･･。



私が
「かわいそうだから、絞めてから食べたらどう？」
と尋ねたら






えのちゃんは
「ちょっとでも新鮮なほうがおいしいやろ？
　　それに大丈夫。タコは痛みを感じないから」





１６年来の相方ですが
えのちゃんが怖くなりました。