先日のことです。


朝、目覚めたらすごく違和感がありました。
体全体がなんだかだるい。
頭もスッキリしない。


「うーん」
目と頭を覚ましながらいろいろ考えていました。

「どうしたんだろう」
布団に入ったまま、天井を見上げながら数分が流れ、
もっと不思議なことに気づきました。

昨日、NPOのスタッフと会合をした後の記憶がない･･･。
いつ家に帰って来て、寝巻きに着替え、布団に入ったのかわからない･･･。

少しずつ、現実を取り戻し、あせり始めた私は
妻に聞いてみようと、隣を見てみると
布団はあるが、寝ているはずの妻はいない･･･。
まだ妻が起きる時間ではないはずです。

これはただごとではないと
本気であせりはじめました。
一体自分と妻に何が起こったのか???


記憶のない私に、姿を消した妻。


この条件から考えて、一つのテレビ番組を思い出しました。
そう、アメリカのテレビ番組「Ｘファイル」
確かアメリカの田舎の家でも起こった事件に同じようなものが･･･
番組では、たしか･･･

家の主人は宇宙人にＵＦＯに拉致され
頭の中にチップを埋め込まれて、元に戻される。
目撃した家族は、消される･･･


ここまで考えて、本気であせった私は
布団を飛び出して妻の名を呼びながら隣の部屋へ




「やっぱりいない･･･」




トイレへ、風呂へ

「ここにもいない･･･」

そして最後に残された部屋、居間へ




発見！妻がいました！
しかし、ソファに横たわって動きません。
おそるおそる、名を呼びながらゆすってみました。



「･･･うーーん･･･」



まだ息があるようです。
「大丈夫かっ？」
私の質問にも


「･･･うっ　うーん･･･」



更に激しく揺さぶりながら質問しました。
「何があったんや？」










激しく揺さぶった甲斐もあり、妻は意識を取り戻したようです。
そして私にこう言いました。



「何があったかもあるかいな。
　夜中の３時まで、ベロンベロンになるまで飲んで帰ってきてからにっ！
　おまけに、家に入ったと思ったら、廊下や部屋そこいらでこけまわるし
　寝巻きも一人で着れんし、

　やっとのこさ寝たと思ったら、火事のサイレンみたいな大音量のイビキ。
　部屋中が毒ガスルームのような酒臭さや

　あんたの隣でなんかで寝れるかいな」



そういえば、昨日の会合はスタッフの親睦会でした。
妻に怒鳴られて少しだけ思い出しました。