うちの団体（NPO法人生涯学習サポート兵庫　略して生サポ）
は主催行事をほとんど行いません。
いろんな団体や施設から依頼を受けて、
行事やイベントでのプログラムの運営や指導を専門に行なうのが業務です。

だから参加者やお客さんとは一度きりの出会いになることが多く、
成長や継続といった喜びを感じることは稀なんです。

これは教育に関わる人ならわかると思いますが、
仕事のやりがいは半減してしまうんです。

先日、兵庫県たつの市のイベントをお手伝いして来ました。
そのイベントの名は「田んぼの学校」
市の主催ではなく、地元の人たちが主催です。

子ども達が田んぼの中でどろんこになって遊び、
天然の魚の魚つかみをし、
とうもろこしをもぎ取り、
地元で取れたお米のおにぎりと、揖保の糸素麺を食べるというもの。

私はどろんこ遊びの担当です。
参加者の人たちに思う存分どろんこになっていただきました。

今年で５年目。
生サポが出来て４年目のイベント。
そうです。生サポが出来る前から呼んで頂いております。
今回、終了後
毎年おなじみの実行委員長から私に声をかけていただきました。


「やまさん、来年も頼むでえ
　　あんたは半分この村の人間みたいなもんやからなあ」


人と関わる仕事をしていて、これほど嬉しい言葉はありません。

数年前の宅配便会社のテレビＣＭで
ドライバーが配達区域のソフトボール大会のメンバーに駆り出される
というものがあったことを思い出しました。
どの業界でも心がつながる瞬間は嬉しいものです。




どうやら私の仕事は一度きりの出会いではなかったようです。